「刑事弁護人」

ミステリ小説「刑事弁護人」を読んだ。面白かった。面白かったが、長かったなぁ。。。長い割に中盤の山場とかなく、3分の2が弁護士による証拠集めという名の捜査、3分の1が裁判だった。

逮捕、勾留、送検、裁判と言う流れが、小説として書かれていて、読みやすく、楽しめる。刑事訴訟法を小説化したような内容というか。

面白いことは面白いのだが、ちょっとストーリーが強引かもなぁ、、、。こう事件構成ありきで説明台詞が多いのと、本格ミステリみたいな「分岐を塞ぐためだけの台詞や事実」が多い。もうちょっと話の構成を整理してもう少しシンプルな話に落とし込んだ方が良かったような気がする。

全般的に刑事弁護の実務がどのくらいやるのが普通なのか気になった。刑事弁護人てどこまで証拠集めするもんなんだろう。接見以外は書類仕事しかしてないイメージ。

気になったのは、ちょっと特異な境遇の人が多過ぎるのが気になった。必然なら分かるが、偶然だと作意が強くなるなぁ。

あとは、途中で別の裁判を担当した弁護士を探す場面があるんだが、そんなの記録読めばすぐわかるもんじゃないの?

相棒の西弁護士、「名門国立大学在学中に司法試験を突破した天才」であれば、警察に行くとしてもキャリア警察官になるよなぁ。。。県警にノンキャリアでは入らないような、、、。