「真実 新聞が警察に跪いた日」

北海道警察の裏金事件報道の内幕を書いたルポルタージュ「真実 新聞が警察に跪いた日」を読んだ。
面白かった。
横山秀夫の警察小説みたいな、警察組織の腐敗っぷりが描かれていた。
裏金作りについては、基本的にはここに真実が書かれていると思うが、この本のメインテーマである「北海道新聞の上層部が警察幹部へおもねった」みたいな話はどこまでがほんとかなぁ、、、と言う感じだった。
裁判の証拠として提出された会談の録音から、新聞幹部が北海道警察の幹部に平伏したのは事実なんだろうが、それをもって「新聞は死んだ」みたいなことを言うのは、どうかなぁと思った。ストップ!ひばりくんの最終回じゃないんだから。
というのも、新聞に限らず、マスコミ全般が警察や役所の「記者クラブ」という利権に巣くう御用聞きなのだから、新聞社が警察と仲良くやりたいというのはしょうがない。
腐ったマスコミと腐った役所に誰も期待していない。
ただ、警察組織は他の役所に負けず劣らず腐敗しているというのがあらためてよくわかるルポルタージュだった。
☆☆☆☆★