「原発ホワイトアウト」

原発ホワイトアウト」を読んだ。
面白かった。
フィクションの名を借りた暴露小説と考えると、日本の権力構造の腐敗っぷりに嫌な気持ちになる。
細かい説明セリフや詳細な権力構造の解説は読んでいて面白い。
が、反面、小説としてはあんまり面白いストーリーではないなぁ、、、と思って読み進めていたら、最後のオチがとても笑った。
勧善懲悪のオチか、腐敗した権力は今も続く、、、みたいな終わり方かと思ってたら、予想を裏切られた。
作中では現実にあったできごとを取り混ぜて、その裏側を小説という形で登場人物に語らせている。
総括原価方式&原発という金を生み出すマシーンに群がる、電力会社幹部、クソ官僚、クソ政治家たちのオンパレード。攻殻機動隊笑い男事件を思い出した。
☆☆☆☆★