「警察官僚 ー0.2%未満のキャリアの生態」

新書「警察官僚」を読んだ。面白かった。都道府県警の警察官については、フィクション・ノンフィクション含め色んなとこで書かれているが、警察庁のキャリア警察官の生態や具体的な仕事内容はあまり語られないため、どの話も非常に面白い。

面白いのだが、文章がイマイチで、独特のねっとりした文章がかなり読みづらい。これも霞が関文学なのかもしれないが、ただただ読みづらい。

もともとこれを読むきっかけが、ドラマ「ラストマン」で永瀬廉とかその他のキャリア警察官の描き方がイマイチな気がしたが、実際のキャリア警察官の生態を知らなかったから。キャリア警察官と言うと、管理する側のイメージが強くて、若い頃、都道府県警ではどう扱われてるのか、よく知らない。

この本を読んだ印象だと、都道府県警のお客さん(見習い)として働くか、管理官として管理するか、どっちかな気がする。

キャリア警察官ってあんまりフィクションの主人公にはならないし、リアル社会にも全警察官の0.2%しかいないし、しかも口が重い人ばかりなので、これを自筆で語れる人はそもそも日本ににほとんどいない筈なので、この本はとても貴重だと思う。

例外の一つ、新宿鮫は、30年前?にあの設定で小説書き始めた在沢先生は天才だと思う。

横山秀夫先生にキャリア警察官を主人公にした小説書いて欲しいなぁ。

この本の中で、著者自ら「就職氷河期世代」と書いてあるが、そんな若いのか、、、。