「ようこそ、2050年の東京へ 生き残る不動産 廃墟になる不動産」

新書「ようこそ、2050年の東京へ 生き残る不動産 廃墟になる不動産」を読みました。可もなく不可もなく。著者のいつもの本と同じで、事実とかデータとか調査した結果や書籍からの引用はなく、SPA!や東京DEEP案内みたいな感じの不動産エッセイ集。東京DEEP案内の方がまだ現地の写真が豊富で良い。

なので、新しい知識を得るための新書として読むと、シンドイ。「ようだ」「みたいだ」のオンパレードで、特に、最後の江戸の話くらいはちょっと天下普請系の歴史解説本読めばいくらでも事実が引用できそうなのに、聞きかじった話と思い込みを組み合わせて、テキトーに話を紡いでいて、ひどかった。

ただ著者はこの業界では珍しい、不動産業界から金を貰ってない不動産エッセイ、ブロガー、評論家なので、著者の業界四方山話として読む分には面白い。まぁ著者のいつもの本と言えばいつもの本なので、いつもの本が読みたい人にはいいと思う。