「江戸はこうして造られた―幻の百年を復原する」

「江戸はこうして造られた―幻の百年を復原する」を読んだ。面白かったのだが、若干読みにくい。

鎌倉時代から江戸時代までの江戸の歴史を、都市開発という面から論評した本で、江戸の都市開発にまつわる色んな疑問が解けた。

江戸が家康時代まで放っておかれた理由は、一体が水浸しで飲料水の確保が難しかったからとか、地層(等高線)や市場経済を活かした都市開発だったとか、飲料水と物流(水運・運河開発)をすることで大規模な都市を造ることができたみたいな話は、面白かった。

ただ、小難しい説明が多いため、読んで楽しめるという感じの本ではないので、もうちょっと地図や図表多めで判りやすい文章だと、読みやすかった気がする。