事実をベースにした小説「裏カジノディーラー」を読んだ。とても面白かった。
著者のこれまでの経験をベースにした小説なので、いわゆるミステリ小説の創作的な盛り上がりはあまりないし、小説家ではないせいか文章の上手さはそれほどでもないが、それでも「事実は小説よりも奇なり」という感じで、充分面白いストーリーだった。
まず、裏カジノという違法業界の世界を知ることができて面白い。また、違法な業界といえども、カジノディーラーはあくまでカジノで仕事をする職人であり、職人の成長ストーリーとしても楽しめる。
手仕事と呼ばれるイカサマをしかけて、金持ちの客(太い客)をいかに楽しませて儲けるかというのは、投資詐欺とか生命保険の勧誘に似てるなと思った。
専門用語や業界の説明が最小限で、判りづらいところもあるが、簡潔で読みやすかった。
こういう事実をベースにしたフィクションをドラマにするのが流行ってるので、ぜひNetflixあたりでドラマにしてほしいなぁと思った。