市民公開講座開催案内|日本消化器病学会
http://www.jsge.or.jp/citizens/kouza/kouza
都内で開催された消化器病学会の市民公開講座「消化器がん早期発見のために~人間ドックの有用性と限界~」を聴講しました。
この手の講座を初めて聴講したのですが、定員120人の講堂は満員で、意外にも人気なのにびっくりしました。
参加費は無料。
主な内容
アジェンダは以下の5題で、休憩挟んで3時間でした。
- 消化器がん早期発見のために~人間ドックの有用性と限界~
- 脂肪肝と肝がん
- 大腸ポリープから大腸がんへ
- ドックで見つかる膵臓の病気-膵癌の早期発見は可能か?
- ピロリ菌と胃がん
内容は、人間ドックでやってる検査の意義と限界について説明し、各消化器官の特性や精密検査でやることについて説明されており、市民講座なので素人にも理解しやすい説明でした。
具体的には、大腸内視鏡検査がいかに有用かという話や、膵臓癌の治療がなぜ難しいか、脂肪肝と脂肪肝炎、肝臓がんという流れの話は、プレゼン資料で説明してもらうと判りやすいと思いました。
説明がとても判りやすい
特に、最後の内視鏡部の先生による胃ガンの説明はエンターテインメント性が高く、胃ガンの患部当てクイズとか(難しい)、実際の患部の写真(医師の胃だそう)とともに説明されていて、面白かったです。
鼻からやる胃カメラは楽だけどカメラが低解像度なので患部を見つけにくいから、胃カメラは多少辛くても口からやるほうがいいという話はなるほどと思いました。
最後には、内視鏡による胃の患部除去手術をダイジェスト映像で説明してくれました。先生自ら8時間かけてビデオ編集したと言ってましたが、こういう講座がネットに整理されていたら良いと思いました。
この講座を見に行った理由は、テーマが面白そうだったのと、ネットでこの手の情報を検索すると、welq系のゴミ情報で検索結果が埋め尽くされていて、それらの真偽を確かめるのに疲れたから。
この市民公開講座は、専門家である医師が素人向けに専門知識を整理して説明してくれる有用な機会でした。
こういったオーソライズされた講座や情報がネットで整理されていたら良いのになぁと思いました。