「企業が「帝国化」する」

「企業が「帝国化」する」を読んだ。
面白かった。
巨大な独占企業が、生産、物流、販売、宣伝、ロビー活動、天下りの受け入れと言った形で構築した盤石な「帝国」の構造を分析した本だ。
そこにあるのは、低賃金で働く膨大な労働者と、安い商品の中毒と化した消費者、そして、莫大な富を得る少数の帝国幹部、、、というお話。
amazonレビューにある「元「帝国」幹部による、怨念のない帝国分析」というキャッチコピーはぴったりだと思った。
自由と民主主義を標榜した国家に属しながら、21世紀の私たちはプライベートな独裁国家に支配されているのだ。
っていうか、キンドル版安い!(ほらこうやって支配されるんですねw
ちょうど同じ時期に見た映画「スーパーサイズミー」や「フードインク」はこの本の映像版とも言えるので、合わせて見ると、食肉産業についてはちょっと理解が深まる。
☆☆☆☆★