「使命と魂のリミット」

東野圭吾、最新作。

研修医夕紀の父は主治医に殺されたのかという話を主軸に、お医者様の使命について問う良作。

前半はちょいダラダラした展開だったのですが、後半、特に手術のシーンでの緊迫感あふれる描写を圧倒的なリーダビリティで畳みかける手腕はさすが。

一時期の激重小説からちょっと抜けて、本格チックなところも抑え気味にして、人間ドラマに焦点をあてた読みやすい小説でした。

ドラマとか映画にしやすそうな感じ。