データベーススペシャリスト試験の最短合格法

はじめに

本エントリは、情報処理技術者試験の「データベーススペシャリスト試験」に最短合格するための勉強法について書いたエントリです。

私が2017春のDB試験に合格した時に実践した試験対策をまとめてみました。

結論から言えば「午前1・2は過去問、午後は情報処理教科書の出題パターン練習と過去問」をやる。これだけです。

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午前1の勉強法

午前1は免除をゲットしましょう。

午前1は、年度別ではなく、テーマ別に過去問を解いたほうが効率的なので、「情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ」の午前1の過去問を解いて、回答を暗記しましょう。

全分野やると大変なので、午前1突破向けには、前半の「基礎理論」、「コンピュータシステム」、「技術要素」、「開発技術」の4分野だけやれば、合格点は取れます。

午前2の勉強法

午前2は、過去問解説サイトの「データベーススペシャリスト過去問道場」で午前2の直近4年分の過去問100問を正解するまで繰り返し解きます。

本番でも全く同じ問題が出るので、最悪、正解の肢を覚えて終わりでもいいです。

試験直前に余力があれば、ポケスタDBに載ってるチャンス問題(過去に繰り返し出題された問題)をやれば、5点あがります。

午後問題の問題集

午後の勉強に必要な過去問集は「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」です。

PM試験でお馴染みの三好康之著の問題集で、過去問16年分の解答、解説、解答用紙がPDFでダウンロード提供されます。

午後1の勉強法

出題パターンの整理

午後1は、出題パターンが決まってるので、その出題パターンの整理から始めます。

具体的には、「情報処理教科書」の「午後1問題(記述式)の解答テクニック」を熟読します。

午後1の定番出題パターンはざっくり次の2つです。

  1. 候補キーを探せ
  2. 正規形を答えろ

候補キーと正規形については、定義の完全丸暗記と意味の完全理解が必須です。

あとSQLも出題されますが、SQLは普段使ってるレベル+若干試験対策で問題ないので、まずは「午後1問題(記述式)の解答テクニック」を熟読して、キーフレーズの暗記と出題パターンを習得します。

過去問の印刷

出題パターンが整理できたら、次に過去問を解きますが、その前に印刷です。

量が多いので、印刷は午後2も含めて1日がかりになります。

印刷用紙はコピー用紙の500枚セットを買って、問題、解説、解答用紙を全部印刷します。

ただ16年分印刷すると大変ですから、まずは情報処理教科書の「午後1の戦略」にある、「厳選問題 全10問」を印刷します。

問題はIPAのサイトにある過去問PDFから、厳選問題10問が載ってる年度の問題を印刷します。

解説と解答用紙は、「情報処理教科書」のPDFを全部ダウンロードして、厳選問題10問だけ印刷します。

過去問の演習

印刷した厳選問題10問を、1日1問のペースで解きます。

慣れないうちは1問45分とか制限せず、小問ごとに答え合わせして、理解しながら大問1個づつ解きましょう。

問題を解いて判らない部分は、情報処理教科書のテキスト部分を読むというのを10問繰り返せば、午後1は突破できます。

午後2の勉強法

出題パターンの整理

午後2も午後1と同じ要領で過去問を消化します。

まず「情報処理教科書」の「午後2問題(事例解析)の解答テクニック」を熟読します。

午後2は午後1のロングバージョンですが、出題パターンはざっくり以下の2つです。

  1. データベースの物理設計
  2. データベースの論理設計

2問のうち1問選択すればいいので、物理設計が超得意という人以外は、午後1の知識が使い回せる論理設計の問題を選びます。

過去問の印刷

午後1と同じく、「情報処理教科書」の「午後2の戦略」にある、「厳選問題4問」の問題・解説・解答用紙を印刷します。

午後2はでかい作図問題が出るので、印刷した解答用紙が非常に役立ちます。

過去問の演習

厳選問題4問を毎週末1題ペースでやります。

午後2は解くのに時間がかかるので、慣れるまで小問ごとに答え合わせして、理解しながら大問1個を解きましょう。

問題を解いて判らない部分は、情報処理教科書のテキスト部分を読むというのを繰り返せば、午後2も突破できます。

「時間がある場合に解いてみる問題8問」は、時間が余ったらやれば良いです。(私は時間がなくてやれませんでした)

その他参考書レビュー

情報処理教科書以外にも、補助的に使った参考書があるので、レビューを書いておきます。

ポケットスタディ データベーススペシャリスト

「ポケスタDB」は、情報処理教科書の内容と似てて、かつコンパクトなので電車学習に最適。

午後向けの「絶対暗記フレーズ」が絞って整理されてるため覚えやすい。

あと、午前2の頻出問題を集めた「チャンス問題」は試験直前にやると効果的。

ただ、ポケスタDBは全体的に説明が簡潔すぎるので、初学者にはとっつきにくい。あと、2015年で古すぎる。

徹底攻略 データベーススペシャリスト教科書

「徹底攻略」は、良く言えばバランスが良いが、全体的に浅く広く、試験対策としても基本書としても中途半端で、使い途がない。

あとこの著者は、試験テクニック的な勉強法を敬遠していて、「しっかり学習、きちんと理解」みたいな話がくどい。

ただ、この本、紙の本に電子書籍がオマケでついてくるので、リファレンスとしてスマホに入れておけて便利。

データベーススペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策

「午後重点」は、解説が詳しいテーマ別過去問集なのだが、字が小さくびっしり書いてあるので、読む気が失せる。

これやるより、情報処理教科書の過去問解説PDFをダウンロードして印刷してやるのほうが、解説も読みやすく、解答用紙もあって良い。

「幸福の「資本」論」

橘玲の「幸福の「資本」論」を読んだ。

イマイチだった。

資本主義エッセイみたいな本で、幸福論と資本主義を広く薄く論じていて、ボヤっとした本だった。

3つの資本と8つの人生パターンという切り口を提示しているが、書いてある内容は同じような話が浅く広く書かれているため、読んでる途中で段々退屈してくる。

「ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100」

超基礎英会話本「ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100」を読みました。

とても面白かった。

実際の英会話で「単語は簡単だけど意味やニュアンスがわからない」ということが多く、そういうキーフレーズを覚えたくて読んでみました。

これ読んで、より基本的で適切な表現を覚えることができました。

I don't knowではなくI'm not sureとか。

惜しい点は、付属CDの構成が「使いにくい構成」なのと、紙面の構成・フォント・インデントがイマイチなところ。

この手の本は、使えるシンプルな構成ではなく、紙面が一見賑やかだが使いにくい構成の本が多くて、困る。

「世界一わかりやすい英作文の授業」

関正夫先生の世界一シリーズの「世界一わかりやすい英作文の授業」を読みました。

面白かった。

どちらかというと英会話寄りの英作文で、内容は面白いのだが、編集がイマイチ。

ページレイアウト、フォント、インデントがイマイチで読みにくく、使いづらい。

このシリーズは全部同じ感想になってしまうのだが、これもっと上手な編集者が「使える参考書」として再編集すれば、とても良い本になると思うんだがなぁ。。。

唯一、最後の練習問題は、左ページに問題、右ページに回答例というシンプルなレイアウトが使いやすくて良かったです。

「「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街」

「「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街」を読みました。

面白かった。

ドヤ街やバラックをこよなく愛する「東京DEEP案内」による町紹介で、「月曜から夜更かし」の町紹介のダークサイド版みたいな本。

東京とその近郊の町を悪く言う本で、とにかく全部悪口だが、これを読むと、町の雰囲気にはだいたい理由や由来があるというのがわかる。

面白い町には良くも悪くも色んな歴史があり、そうでもない町は平和だが取り柄もない町という。

本の体裁としては、結構カラーページが多くて写真も豊富で分厚いけど2,000円という意外に安い本だが、もうちょっと地図を細かく載せてくれた方が良かったなと思いました。

週刊東洋経済 特集「地価崩壊が来る」

東洋経済の特集「地価崩壊が来る」を読んだ。割と面白かった。地価崩壊の一般論は普通だが、生産緑地の細かい話や、これまでの事例からオリンピックで地価は動かない話などは面白かった。
あとは、ファーウェイ特集も面白かった。中国はもう日本の旧態依然企業よりよっぽど先進的で凄い企業なんだなと思った。

「美女と野獣」

映画「美女と野獣」を見ました。

面白かった。

絵が良くできていて、全CGというわけではなく、要所要所きちんとセットや衣装を作っていて、CGっぽさが抑え目で良かった。

ストーリーはミュージカル映画なので若干強引なところがあるが、ミュージカルの流れで展開されているのでそれほど気にならず。

ただおとぎ話なのでしょうがないが、「人は外見じゃなく中身といいつつ、結局イケメン白人王子様かぁ」という昔のおとぎ話っぽい強引な「幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし」的な皮肉なオチが気になった。