「疾風ロンド」

東野圭吾の小説「疾風ロンド」を読んだ。
面白かった。
軽いタッチのコメディアクション小説だ。
教授とのやりとりなんかは完全にコメディだ。「ばっかもーん」みたいなセリフ。ただ、軽いノリではあるが、ちゃんと「面白い小説」になっていて、重い小説だけでなくこういう軽い作風の小説をきちんと書けるところに東野圭吾の凄さを感じた。
レビューを読むと「こんな軽いの東野圭吾じゃない」みたいなことも書いてあるけど、東野圭吾はこういう作家だよな。著者もそう言う批判を判っているのか、文庫で出すことでバランスを取ったのだろうか。
「いきなり文庫! 100万部!」というのも凄いインパクトだ。CDが100万枚売れることも少なくなったのに、ミステリ小説が100万部売り切れるというのは凄いなぁ。。。
ただ殺人事件がおきないせいか、ちょっと中だるみしてしまったところもあったけど、軽快なタッチと本人が大好きなスキー・スノボのアクション描写が楽しめます。
☆☆☆☆★