悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実posted with amazlet at 10.11.26
海外タバコメーカーの内部文書を中心に、これまでにタバコメーカーが展開してきたマーケティングの記録。
タバコは健康を害するという事実をいまだに認めないとか、女性や子どもをターゲットにしたマーケティングを裏で展開しているとか、内容は非常に衝撃的・ショッキングなんですが、読み物としてはイマイチで、内部文書の羅列がずっと続いてストーリー性がないので、段々読んでいて飽きてきました。
ただ、マーケティング手法の本としては面白いと思いました。たとえば「タバコを吸う=かっこいい大人のイメージ」という根も葉もないイメージを植え付けるにはどうしたらいいかがすごい緻密に考えられていて面白かったです。商品の特性の分析、市場の分析、法規制の分析、顧客の分析、ライバルの分析などなど非常に緻密で感心しきりでした。その努力を別のこ方向に向ければいいのに、、、とか考えてしまいましたが。
あと、日本の現状の話を絡めた"あとがき"は読み物としても面白かった。
☆☆☆☆★