「パラダイス鎖国」

日本は住みやすい国だけど、グローバル的に見て、いまの日本人の能力にいまの高い生活水準は釣り合わない。だから、このままだと今後是正されてしまうので、そうならないようにグローバルな力を付けましょう。みたいな話を中心とした憂国論(?)を展開した本でした。

おおまかな内容は、梅田もっちーや渡辺千賀様と言ったシリコンバレーの論客がよくする話とほぼ同じような話だったという印象です。「ウェブ時代をゆく」や「ヒューマン2.0」(以下、「前2著」)を読んでいたせいかあまり目新しい話はなかった気がします。

ただ、前2著が割とマッチョ向けに書かれたものであるのに対して、この本はそうでもない人たちにも目線を合わせてくれているせいか、割と身近に感じられる気がしました。「何もすることがなければ英語の勉強でもしてろ」という話とか。

前2著と比較した場合のこの本独自の視点というと、子育て中のママとしての視点だろうか。なんとなくだが。

☆☆☆★★