シネマ歌舞伎「三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」

シネマ歌舞伎「三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」を見ました。面白かった。歌舞伎というからもっと歌舞伎なのを想像したら、ほとんど現代劇だった。歌舞伎風現代劇。

↑このパッケージというかポスターの絵は、なんか古くさそうな感じがなぁ、、、いまいち。

内容は、大黒屋光太夫とその一行の波乱に満ちたロシア漂流記で、わくわくする冒険譚で楽しめた。

太夫の主人公らしい性格、オホーツクの厳しい自然からロシア宮殿の華やかな絵まで、映画としても緩急があった。

映画版は最初の30分カットしたそうで、メリットはスピード感でフル尺だと3時間の大作になってしまった。デメリットは話の最初が唐突で、脇役は作らない三谷さんにしては珍しく、半分くらいのキャストがその他大勢になってしまったこと。

それでも、これは大河ドラマクラスの実話を元にした歴史フィクションで、そこがストーリーに力強さを与えていた。