- 作者: マイケル・ルイス
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/10/17
- メディア: Kindle版
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「フラッシュ・ボーイズ」を読んだ。
面白かった。
こないだの米株暴落をきっかけに読んだ。超高速取引ってアルゴリズムによる自動取引のことかと思ってたら全然違った。
HFTやダークプールといった話が分かりやすく説明されてて面白かった。取引市場をハックして確実に巨額に儲けてるHFTと、市場の公正さを取り戻すためにHFTや巨大銀行に戦いを挑む主人公たちの話だ。
翻訳小説特有の冗長さはあるものの、最後まで楽しめた。
トレーダーは技術者を馬鹿にしてる話や、超高速取引をやってるのはコードが書けてビジネスも分かるグーグルみたいな人たち。
面白かったのは、ゴールドマンサックスの社内システムは継接ぎだらけの鈍重システムで、技術者はクソみたいな仕事しかしない話と技術者を無知な経営者が訴える話のあとに、投資家の信頼のために幹部が決断する話。
最後に日本はどうなのかという話についても、解説という形で説明してるところも良かった。