「ジブリの仲間たち」

ジブリ作品の宣伝の歴史が綴られた本「ジブリの仲間たち」を読んだ。
面白かった。
ジブリの宣伝とヒットの歴史が読みやすく書かれていた。
緻密かついい加減に、そして楽観的に宣伝戦略を立てていて、凄いなあと思った。意外だったのは、作品第一というところで、もっと宣伝優先にしてるのかと思った。
この本では、もうジブリのようなメガヒット作品は出てこないだろうと書いていたが、その直後に「君の名は」が超大ヒットしたところは、未来が明るそうな感じがする。
面白い映画を作るのが監督と制作、それを伝えるのが宣伝とプロデューサー、それを売るのが配給の映画会社、という3つの役割分担が分かりやすく書かれていた。
この本に出てくる人は会社名、氏名が実名でガンガン出てくるのも面白かった。東宝のAさん、みたいなつまらない書き方はせずに、東宝の宣伝プロデューサー矢部勝、みたいに書かれていて良い。
昔の映画館と配給時代のアナログな宣伝から、シネコンやインターネット全盛の時代の宣伝まで、時代を超えた映画の宣伝について書かれていて内容が面白く、しかも読みやすく一気に読んでしまった。