「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

村上春樹の小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んだ。
面白かった。
とりあえず今回は最後まで楽しく読めた。
彼の作品は訳がわからないファンタジーのイメージが強く、この作品も「果たしてまともに話が展開するだろうか」とドキドキしながら読みましたが、最後まで飽きずに読める程度にはまともなストーリーでした。
といっても殺人が起こっても犯人は不明のママ、最後は尻切れトンボだし、登場人物は芝居がかったセリフを喋るけども、「なぜ彼が仲間から切り捨てられたのか」という謎の提示とその回収はきちんと筋が通っていたので、楽しく読むことができました。
ただ、村上春樹の作品を読むたびに思うのが、彼の作品のどこがそんなに凄いんだろう、、、ということだ。日本でも、世界からも絶賛されているらしいけど、その理由がわからない。普通の抽象的な小説で、どちらかというとストーリーが意味不明なことが多いのに。
amazonレビューを読むと、彼のファンの主張もなかなか理解しづらいので、たぶん僕の理解の範疇を超えた世界なんだろうなぁ、、、と思いました。このぐらいで「説明がしつこい」とか「うざい」なんて言ったらハードボイルド小説なんて読めないと思うんだが。。。
☆☆☆☆★