「神山健治の映画は撮ったことがない〜映画を撮る方法・試論」

神山健治の監督エッセイ「映画は撮ったことがない」読んだ。まあまあおもろかったかな…。メインの監督論より後半の中島・押井監督との対談が面白かったかな。モーションキャプチャにはアニメの楽しさがないというのはなるほど。

重層的なストーリーを「構造」という言葉で表現し、その「構造」で笑いを作り出す作品の例として三谷幸喜の映画作品を挙げていました。これは「シチュエーションコメディ」のことを指しているのですが、こういう解釈の仕方もあるんだなーと思いました。

これ読んだら攻殻機動隊S.A.Cを見直したくなった。
☆☆☆☆★

『バッド・ニュース☆グッド・タイミング』DVD | E!oshibai
http://www.e-oshibai.com/items/004.html

話は逸れますが、「構造によって作り出す笑い」=シチュエーションコメディを楽しめる三谷喜劇に「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」というお芝居があります。
(略して)BN☆GTは「初めて見る三谷芝居」として僕が絶賛帯付きでひとにお薦めする一本です。沢口靖子生瀬勝久八嶋智人らによるお芝居で、大笑いして後に何も残らない、構造による笑いだけをシンプルに追求したシチュエーションコメディの傑作。

星を付けるなら文句なく、☆☆☆☆☆。機会があればぜひ!(amazonにも卸してない、レンタル屋にも(たぶん)置いてないので、なかなかないけど)。