「ブラインドネス」

世界中のみんなが突然目が見えなくなるパニック映画、「ブラインドネス」を見てきました。

面白くなかった。理由は二つある。ひとつは、人間の醜い部分が出過ぎていて、見ててキツかったこと。特に、私の個人的な好き嫌いなんですが、レイプや慰安婦的なストーリーというのが嫌いでして、それがいやな形で出てくるだけでなく話の流れ的にそんなに必然性がなくてしかも救いがないというコンボで、私にとって嫌悪感が強すぎました。

もうひとつは、私に目の手術経験(病気ではなくて視力矯正のための手術ですが)があったので、ある日突然世界が真っ白になるという描写が、手術の最中に味わうあの真っ白い世界に似すぎていて怖かったことです。

ただ全体的な作りはしっかりしてますし、木村佳乃&伊勢谷友介の演技も良くて、超駄作というわけではないですが、これら個人的な好みをさっ引いても、ツメが甘い意外に安っぽい脚本だったのも気になって、超映画批評の95点という境地には達することができませんでした。

あえて最近のパニック映画と比較するなら「ミスト」 の方がよほど面白いと思うんですがさて。
☆☆★★★