「著作権という魔物」

「著作権という魔物」というタイトルに惹かれて読んでみました。

今年の5月に出たばっかの本なのでuptodateな内容で、中身は著作権に関わる学者や弁護士、ビジネスパーソンへのインタビューで構成されており、JASRAC、テレビ局、MIAUというお馴染みの面々にも聞きに行っています。

いちばん印象に残ったのは、結構いろんな方面の人が自分の考えを持っていると言うこと。どうもネットでこの話題になると、いつもの面々がいつもと同じ主張を繰り返していて、議論がびた一文進まないという印象が強いのですが、この本を読むとそれ以外の各界の中の人が意外とまともというか冷静な考えを持ちつつみんな閉塞感を感じているのが判ったのが印象的でした。

「きちんと契約する商習慣にして契約自由の原則の枠内でやればいい。法律でどうこうとかむり」とか「いまの地域放送の仕組みのままだったら地デジなんて不要だよね」みたいな話は面白かった。

☆☆☆★★