「戦争広告代理店」

ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)
高木 徹
講談社
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ボスニア紛争をPR専門会社の視点からつづったドキュメンタリー本。

PR戦略というのは、たとえば、相手方を「民族浄化」の悪役に仕立て上げるという基本戦略の立案・実行から、テレビや新聞でネタとして使いやすくするためのキーフレーズの作成とか、母国語じゃなくて英語で喋ると米国のマスコミで使われやすいとか細々したものまで、伝えたいことを効率的・効果的に伝えるためのすべての施策です。情報戦ではこういうプロがいるのといないのとではその差は歴然としているのだよ、というお話でした。

っていうかそもそも、ボスニア紛争自体よく知らなかったのですが、洞爺湖サミットでも同じようにPRのプロが暗躍してたりするんだろうなぁとか考えながら読んでました。各国首脳の並び順とかどうでもいいことをマスコミって気にするもんなぁ、とかとか。

直接は関係ないのですが、これって戦略コンサルさんみたいだよなぁとか思いました。戦略の立案から実行支援、金勘定、偉い人へのプレゼンと説得、物作り、出来上がりのチェックも全部やりまっせーみたいな。

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