「子どものねだん―バンコク児童売春地獄の四年間」

子どものねだん―バンコク児童売春地獄の四年間
マリー=フランス ボッツ ジャン=ポール マリ
社会評論社
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バンコクの児童売春の実態を調査し、死にものぐるいで立ち向かっていったルポルタージュ。

まず驚いたのが、児童売春に従事する少年・少女はタイ北部の農村地帯や難民キャンプから誘拐されたり、中国南部から嘘の労働契約で連れ出されたりした、8歳〜14歳ぐらいの少年・少女であるということ。

そして、やはりというか、それを買うのは、フツーの欧米人や日本人のオッサンであるということ。

更に、売春組織(マフィアですな)から助け出した少年・少女はエイズで死んで行くという、まさに地獄です。。。

奴隷のように搾取、暴行、陵辱される少年・少女たちは、死んだような目をした綾波バリに魂の抜け殻になります。
「私が死んでも代わりはいるもの」みたいな。

バンコク児童売春地獄の四年間」というサブタイトルは、伊達じゃないです。読んでて吐きたくなった。

そして、ちなみに、子どもの値段は一晩10ドル。