「私がマッキンゼーを辞めた理由 ―自分の人生を切り拓く決断力―」

NHK教育おとなの基礎英語」で知ったお笑い芸人、石井てる美さんの本を読んだ。
面白かった。
一章はよくあるマッキンゼー礼賛本だが、一転、二章から転身に至る苦悩が綴られていて面白く読めた。
この本で1番面白かったのは、著者の苦悩の部分。ロジカルかつ感情的に書かれていて、著者の経歴と相まって楽しめた。
こういう本を読むと、他人の人生を知ることができて、そこが楽しい。
東大→マッキンゼー→お笑い芸人という経歴の変遷を読むだけでも面白い。
ただ、その後、もうちょっとお笑い芸人としての話が続くかと思いきや、ひたすら「好きなことして生きろ」的な人生訓が延々続いてちょっと冗長だった。
あと、こういうマッチョの人が言う「好きなことして生きろ論」は一般ピープルが真似しても火傷するだけなので、そこは差っ引いて読んだ。
にしてもこの手の「マッキンゼー」本てほんと需要があるんだなあ、、、と感心する。
そして1年しか在籍してないのにここまでマッキンゼーを熱く語れるって、凄い会社なんだなーと感心した。本の中でも凄まじい数の「マッキンゼー」という言葉が出てくる。
あーあと、よくある「長時間労働は速く成長できて良い!」みたいな話も書いてあるが、こういう人と電通自殺した人はどこが違ったのかなあ、、、。

おとなの基礎英語」はいま再放送中なのだが、著者が出てくるのはエピソード後半の来年のはず。