「嫁へ行くつもりじゃなかった」

結婚エッセイ「嫁へ行くつもりじゃなかった」を読んだ。
可もなく不可もなく、、、というか、前にWebで読んでた時は単なるエッセイとして面白く読んでたのだが、いま読むとミステリとしてしか読めない。。。
色んな結婚観を読むことができたのでそれは面白かった。。。。が、やっぱり今読むとどうしてもミステリ的な読み方になってしまい、純粋なエッセイ集として読み辛い。そんな本だった。
オットー氏は誰か?、というミステリ視点で読むと、年齢や職業がボカして書いてるとこや、入籍のとこに唐突にオットー氏の戸籍の話が挟んであるのが、叙述ミステリみたいで逆に気になる。
「男子校育ちで電気工学科卒」、「メガネで視力0.3」とか出てくるとミステリの伏線みたく見えて、Webで調べてしまう。
、、、と、こんなミステリみたいな読み方して読んでもあんま面白くないんだが、隠されると逆に気になってしまう。
webで読んでたときは、嫁つもの僕の中のイメージは逢坂みえこの「ベルエポック」のイメージだった。著者とオットー氏が大量の書籍の置き場について語り合うエピソードは、ベルエポックの綺麗ちゃんと音無くんみたいだなあ、と思ってて、オットー氏が誰かなんて気にならなかったのだが、今読むとそこばかり気になって、なんか叙述トリックの本を読んでるような感じだった。
あと、本の内容とは関係ないけど、各節の冒頭にその節の後日談みたいなプロローグが挟んである構成なのだが、冒頭に読んでも意味がわからない。この構成はどうかなぁ、最後にまとめて書いた方が良かったのではないだろうか。、、と思った。