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「iモード事件」

iモード事件」を読んだ。
可もなく不可もなく。
iモードサービスを作る話だが、著者は技術オンチを強調して、ドコモの役人みたいな人たちとの調整する話ばっかであまり面白くない。
読みやすいんだが全体的に内容が薄い。
リクルート出身の著者、マッキンゼーコンサルタント、ハイパーネットの夏野さんみたいなマッチョ系の人たちvsドコモの役人みたいな社員たち、という話ばっかで、携帯電話を使ったインターネットサービスについての話が薄い。
ただ、iモードをドコモという役所みたいな会社で作る苦労話みたいなのが描かれていて、なるほどこうやって作られたのかみたいな話は楽しめた。
また、このiモード事件というエピソードはこの本では終わらず、このあとドコモは「ガラケーでのiモードの成功」に捕らわれ、典型的なイノベーションのジレンマに陥り、iPhoneに完膚無きまでにたたきつぶされる。
その凋落のきっかけになったのがこのiモード事件だという視点で読むと面白い。
その後20年近くかけて王者ドコモが凋落していく壮大な物語のプロローグ、それがこの「iモード事件」。
また、この本では徹夜や長時間労働が努力のあらわれとして描かれるが、こんなのにつきあわされる孫請け企業の社員はたまったもんじゃないなぁ、、、と思った。
この本に出てくる人たちは高い地位と報酬が約束されたエリートばっかだから、長時間労働や徹夜も成功によって報われるんだろうが、このマッチョイズムが後の軍曹の携帯デスマ暴露話に繋がってるとしか思えなかった。