「臆病者のための億万長者入門」

橘玲の新書「臆病者のための億万長者入門」を読んだ。
とても分かりやすくて、面白かった。
株、為替、保険、不動産などの投資をテーマにして資本主義の仕組みを非常に冷めた視点から解説している。分かりやすくて面白い文章。
出だしのつかみのネタで「高野山真言宗の幹部が投資に失敗した話」をまくらに、人間は煩悩から逃れることができないという話なんかすごく面白かった。
それぞれのテーマについて身も蓋もない解説と不都合な真実を淡々と説明し、私たち臆病者はどのように資産を運用すべきか、そもそもなぜ資産運用しないといけないのかについて説明して、現実的な案を提示しています。
分散投資においてマイホームを買うことは、資産のポートフォリオが不動産と借金で占められてしまうのでおすすめできない、賃貸の方がマシという話は、損得の観点からはその通りだなぁ、、、とか思った。
でもマイホームは心の満足が得られるならいいんじゃないのかね、と思ってしまうのは、私が「夢のマイホーム」というマーケティング戦略にはまってるからなんだろうな。。。等々、非常に面白く読めました。
これは「21世紀の資本主義の教科書」だと思いました。