「サラリーマンは自宅を買うな」

マイホームと不動産投資の本「サラリーマンは自宅を買うな」を読んだ。
可もなく不可もなく。
前半では、マイホームを買うとこんな大変だぞ!ということが延々書いてある。マイホームを買った利点や満足感についてはほぼスルーして、いかに金がかかるか、マイホームより賃貸の方が優れているかを強調している。
確かにこの本に書いてあるように、マイホームは賃貸の家賃がかからないだけでなく、様々な経費がかかるので、これを先に読んでおくとあとで後悔することがなくなると思うが、とりたてて珍しいことが書いてあるわけではない。管理費、修繕積立金、固定資産税などなどだ。
後半は一転して、不動産投資から収益を上げることについて書いてあって、いかにサラリーマン不動産投資が儲かるかについて書いてある。
ただこの本では、前半では「家の維持費は大家が全部持つ。だから買うのは損、賃貸のほうがいい」と書いてるが、後半では一転「余計な経費は店子が家賃として払う。不動産投資の大家は儲かる。」みたいな反転っぷりが随所に見られ、なんとなく宗教の勧誘みたいなインチキ臭さだった。
確かに不動産維持費は、店子から見れば大家持ちだし、大家から見れば店子持ちと言えるが、そこの論理構成がイマイチ。賃貸、マイホーム一戸だけ、賃貸+不動産投資みたいな3つに分けるともうちょっと分かりやすいと思った。
あーあとこの手の「マイホーム否定論」によく出てくる「マイホームがあると海外のMBAを取ろうと思ったときに足かせになる」というのがあるけど、海外のMBAを取りに留学するサラリーマンなんて、官費社費留学かスーパーマッチョだけなので、庶民には関係ないなぁ。。。
☆☆☆★★