「最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術」

現大阪市長の橋下弁護士が書いた「交渉術」に関する著書を読んだ。
中身は割とまともだったし面白かった。これ絶版プレミア付いてるのね。
「タフな交渉」って言い方は良く耳にするし、実際に目にすることもあるけど、あんまり何を基準に話を組み立ててるのかよくわからない、自分は苦手だなぁ、と思ってたけど、この本を読んだら、いったい「交渉」というのがどういう話の組み立て方をするとまとまるのか、というのが判りやすくまとめられててよかった。
特に、妥協できるところとできないところを一つづつ検討して、論点を整理するのが大事という話は、「タフな交渉」でもやってることは基本的なことなんだなぁと思えた。
あと印象に残った話としては、架空の利益を膨らませて相手の妥協を導くというところだろうか。これを役立てるのは難しいかも知れないが、「交渉のプロはこうやって相手を落とす」というのを知っておくだけでも、役に立つのではないかと思った。
こんなものを素人がやろうとしたら火傷する、というamazonレビューには同意。
この本を読んで、交渉の術をこんなにあっけらかんと明らかにしていいんかなー、それでも大丈夫なんだろうなぁ、すごいなぁと思った。それぐらい、割とあけっぴろげに交渉術を開陳してる気がする。
この本を読んで汚いとか言う人は、よっぽど平和な世界に生きているのだろう。それはそれで羨ましい。
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