「ザ・クオンツ 世界経済を破壊した天才たち」

「ザ・クオンツ 世界経済を破壊した天才たち」を読んだ。いわゆるリーマンショックの裏側でどんなことが起こっていたのか、どういうプロセスを経て自爆したのかが、インタビューをもとにした小説風のストーリーで語られていた。
面白かった。一般的にサブプライムローンのせいでリーマンショックが起こったということになっているけど、じゃあ具体的に誰がどういう風にやっちゃったのかというのを、クオンツというお仕事から紐解いていて、内容も判りやすく、かといって単純化されすぎてなくて、楽しく読めました。
いちばん怖かったのが、「会社ってこうやってつぶれるんだ」という雰囲気が読めたところ。会社が潰れるとき、従業員は危機意識を持って「ついに来た」みたいな感じじゃなくて、普通に業務をしていたら気がついたら会社がデフォルト状態だった、というのは怖い。
企業ってこういう風につぶれてくんだろうなぁという読後感はちょっと怖い。
☆☆☆☆★