瀬古利彦 マラソンの真髄―世界をつかんだ男の“走りの哲学”posted with amazlet at 10.11.26
日本の男子マラソンは、弱い
この一言から始まる、著者によるマラソンの練習指南書、「マラソンの真髄」を読んでみました。
マラソン・長距離走のトップアスリートの練習の仕方について、当時の細かいノウハウと、自分なりの仮説と検証を繰り返す気持ちで練習とレースに臨めという、著者のマラソンに対する"プリンシプル"を開示したもの。
面白かった。内容濃い。超ストイック。でも読みやすい。3時間もあればざっと読める。もちろん、素人ランナーの私には縁のない世界の話だけど、考え方の筋道という意味では参考になる話だったと思う。この考え方を"腹に落とす"には時間がかかりそう。っていうか実践なんてできるわけない。
個人的に"ティンときた"言葉。
- マラソン練習は35キロが中間点だと思えるようにすること
- フォームは歩いて固める
- 体幹を鍛えないといいフォームで走れない。人は、足や腕で走っているのではない。体幹で走っている
- マラソン練習の準備期間では、いかに20キロを速く走っておくか、が鍵になる
- マラソンの勝負は35キロ以降。そこまでにピークがこないように、朝の散歩で最終調整をする
- スタート直前は、35キロ以降のことを考えて体力を温存する
- 本領発揮のフォームは、35キロを過ぎてからでいい
巻末の練習メニューもすごい。。。こんな細かく記録つけるものなのかと。あと全体的に写真が多くて面白かった。この本を読むなら事前に瀬古利彦 - Wikipediaを一読しておくのがお勧め。
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