元財務官僚で小泉改革のブレーンだった著者が、改革の舞台裏と官僚組織の権謀術数を書いた政治経済本。
非常に面白かった。自分は政治や経済の出来事にはある程度精通しているつもりだったんだけど、全然そんなことなかった。知らないことだらけ。公務員制度改革なんてどうせまた役所の看板を付け替えるだけでしょって思ってたんだが、意外に効果的なものらしいというのを初めて知った。
その他、主に政策の舞台裏について面白い話からトンデモな話までいろいろ書いてあってってってー、面白かった。郵政民営化と財投改革と公務員改革はひとつの改革の過程に過ぎないという話とかは、へーって感じでした。
また、こないだ出た本だけあって、最近の出来事をキャッチアップしていて(日銀総裁人事とか)、必然的にインフレやらいまいま話題になっている出来事に対する見方も少し変わった気がする。
お勉強になるだけでなく、文章も上手で読みやすく、読み物としても面白い。電車で乗り過ごしたほど。
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