「箱―Getting Out Of The Box」

箱―Getting Out Of The Box
箱―Getting Out Of The Box
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ジ・アービンガー・インスティチュート The Arbinger Institute 冨永 星
文春ネスコ
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自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背き、自分を裏切った瞬間、人は自己欺瞞という名の箱に入る・・・・という話。その過程や原因、影響とか対策について、コーチングの手法を用い、会話形式で話が進む。とても論理的、科学的な話なので、途中で「はっ!!」と気づかされることが何度もあった。

そんなに大げさな話ではなく、奥さんに車を渡す前にガソリンを満タンにするチャンスがあったのに実際はそうしなかったとか、適当な理由をつけて子どもとの約束を反故(ほご)にした。等々、日常生活におけるささいなことを切り口にしているので、この本を読んで身に覚えがないという人は、たぶんいないだろう。

読み終わって、そんなにぱかーっと視界が開けたわけではないけど、思うところはあった。というのも、もともと、自分の性格のイヤな部分のひとつに「相手がいやがることを自制できずに言ってしまいあとで必ず後悔する」というのがあるんですが、これは僕特有のものだと思ってました。でも、これは見方を変えれば、いわゆる"箱に入った"と言えなくもない気がするなぁ、とか。

一応、ビジネス書という扱いですが、かなり普遍的な人間関係のお話なので、誰が読んでも共感できるはず。

またしても"スゴ本"経由で知ったんですが、現在、絶版状態でamazon中古でアホみたいな値段が付いていたので、図書館で借りて読んだ。