「ほしのこえ」

 宇宙と地球に引き裂かれた男の子と女の子が織りなす携帯メールを軸にしたSF。ロボットも出てきます。8光年離れていると、携帯メールは届くのに8年かかるんです。

 感想は、1人で作ったアニメにしては面白い。絵がキレイ。EVAっぽい。というところでしょうか。1人で作ったアニメなんて、あまり前例がない(少なくとも僕は見たことない。たぶん)ので、比較しようもないのですが、これを1人で作ったのか、すげー。という驚きはあります。

 ただ、ストーリーは非常に叙情的であまり起承転結とかありません。30分ものといえども、攻殻機動隊S.A.Cとかに比べると、ストーリー性ではかなり物足りない。スクリプトに関しては、オマケの『彼女と彼女の猫』の方が面白いと思う。

 しかし、絵は非常にキレイだ。うっとりするような光の使い方をしていて、見ていて飽きない。それに比べて、人物はちょっとヘン。なんというか、しりあがり寿のような不思議な人物画みたいな感じで、背景に比べて迫力不足。

 あと、気になったのが、EVAっぽいというところ。これはもう21世紀のアニメの宿命なのかも知れないが、カット割りとかがとってもEVAっぽいのだ。だからどうというわけではないのだが、ちょっと気になった。どっかで見たことあるな。って。