「セルラー」

 スピード感があるアクションサスペンスで、フツーに面白かった。誘拐された女が偶然つながった携帯電話を頼りに主人公に助けを求める話。なんで誘拐されたんだっていう謎解き、コミカルなキャラ、痛そうなアクションというのがバランス良く入ってていい。だが、どれも突出してすごいというものはない。『SAW』のような、謎解きの部分で驚愕の結末が待ってるとかいうのはない。

 この話の肝は、携帯電話だ。携帯を小道具としてすごくうまく使っているのだが、携帯電話が異様に出てくる話というのが、僕はあんまり好きじゃないみたいだ。携帯をチマチマいじってる仕草ってなんかかっこ悪いんだよなぁ。

 前田有一が「年間ベスト級に面白い」って言ってたので期待しすぎたのかも知れないが、それほどでもなかった。でも、一本の映画としては十分すぎるぐらい面白い。感覚的には、『24』とかにハマったひとにオススメ。